黄色い鳥たちの手に握らされるモノ
私の鍵には2匹の幸運を呼ぶ鳥がついています。
名を「ポインコ兄」と「ポインコ弟」といいます。
そう、今や知らない人のいないであろうあの2匹の黄色い鳥。
その黄色い鳥はNTTドコモという大きな会社で生まれました。
どこかの工場で繁殖、出荷を繰り返し、全国に多くあるドコモショップに運ばれて、私たち飼い主の元にやってきます。
季節によって桜やお団子をもっていたりして、かわいい姿で飼い主を癒してくれます。
そんなかわいい鳥たちにもいつかお別れの時がやってきます。
飼い主はかわいい彼らを鍵につけたりカバンにつけたりして肌身離さず持ち歩いています。すると黄色く光輝いていた彼らはズボンのポケットやカバン擦られて体の色が変わり、目や手足もボロボロになってきます。
しかし飼い主はそれをいつも目にしているため、慣れていることが多く、彼らの限界に気付かないでいることが多いです。限界に気付いてくれるのはいつも周りの人たち。
「そのポインコ、目がビーム光線みたいになってない?」
「あれ、右足どこに行ったの?」
「お団子一個食べちゃったの?」
心無い周りの一言に、飼い主はようやく彼らの限界に気付かされるのです。
かくいう私のポインコたちも今や2代目。
いつか来るであろう3代目ポインコブラザーズのその手には果たして何が握らされているのでしょうか。今から楽しみでなりません。